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石焼きいも改め「タイル焼きいも」、古民家アジトを改装!軽トラックの荷台にキャンピングカー・・・楽しいから続けられる「トランジションタウン」で自分のまちをもっともっと楽しい場所に!その1 古民家アジト訪問

地域の魅力・自然を活かし、地球環境い優しい未来に向け、地域を楽しく変えようとしている「トランジションタウンかさはら」主宰者の安藤智広さんに現地取材をしました。その1では安藤さんのアジトの様子です。

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「タイル焼きいも」!?地域ならでは魅力や自然を活かし、自分のまちをできる範囲でもっともっと楽しい場所になって、地球環境問題解決にもつながっていく「トランジションタウン」活動

こんにちは。のびとく編集部のおば代表こと、ゆ、きこです。

「地球温暖化、エネルギー問題を初めとした地球環境問題に対し自分達に何ができるか」と考える機会や経験は誰しもあると思います。思い浮かぶことは、ゴミは分別するとか、電気やガスはこまめに消すとか・・・「決められたルールを守る」ということをイメージする場合が多いと思います。
「ルール」を自分で作って、地球環境問題にも役立てるとしたら、わくわくしませんか?「ルール」が守れない、続けられない、できない・・・自分を責めて減点方式だけで考えるより、自分にあるルールを加点方式で積み上げていけたら、きっと他の方が決めた「ルール」も楽しく、守れるかも!?

そんな根性なし、あまのじゃくな私でもできるかもしれない?のが、イギリス南部で始まり、日本でも様々な地域で取り組まれている「トランジションタウン」活動。地域の魅力を活かしたオリジナル発想で、自分ができる範囲で、楽しく、地球環境を考えていく取り組みです。

「それ、どこにいけばあるの??」
思いますよね。今回、岐阜県多治見市の笠原地区でなんと!お1人で「トランジションタウン」活動に取り組まれている「トランジションタウンかさはら」主宰者の安藤智広さんに、アジトである古民家への現地潜入取材を含め、お話をお聞きしました。

なお、上にある写真は安藤さんがしている「笠原未来プロジェクト」で取り組んでいる「タイル焼きいも」。手前にあるタイルの破片の山は、日本に誇る焼き物の産地である多治見の笠原町のタイル工場から頂いた商品として流通できない焼き物・タイルの破片の山。「このタイルの破片を使って焼きいもをつくろう」というイベント(発表会)を2018/3/4に開催するそうです。
街のいたるところになぜかタイルの破片が落ちているのは、「多治見あるある」だそうです。「多治見の地域にあふれているタイルの破片で焼きいもを作ったら、絶対楽しいでしょ」という発想。なんか面白そうですね!!

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「トランジションタウン」とは?

改めて「トランジションタウン」についてご説明します。

「トランジションタウン(Transition Town)」とは、大学で「パーマカルチャー(Permaculture)」の講師をしていたロブ・ホプキンス氏が出した概念だそうです。
なお、「トランジション(Transition)」とは、「移行」を意味する言葉で「エネルギーを大量に消費する脆弱な社会」から、「適正な量のエネルギーを使いながら、地域の人々が協力し合う柔軟にして強靭な社会、持続可能な社会」への移行を意味すると説明しています。
「パーマカルチャー(Permaculture)」とは、「パーマネント(Permanent:永続性)」と「農業(アグリカルチャー: Agriculture)、「文化(カルチャー:Culture)」を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法で、「トランジションタウン(Transition Town)」の根底になっています。

地球環境・エネルギーの視点として「地域のものを生かして持ち出さない・地域外のものはできるだけ持ち込まない」また「自然の力を使う」というベースがあるそうです。地産地消にもつながりそうですね。
日本でトランジションタウンの活動が最初に始まったのは、神奈川県の旧藤野町(現相模原市緑区)の「トランジション藤野」です。トランジション藤野の取り組みのひとつとして始まった「藤野電力」は全国規模で活動しているそうです。

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タイルマンがお迎え「多治見駅」から、笠原地区へ

岐阜県多治見市笠原地区のトラジッション・タウンかさはらに多治見駅から向かいました。
多治見は陶磁器で有名な町ですが、なんと、駅前に「タイルマン」がいます!強そう!!

なお、安藤さんによると、多治見ではあらゆるものにタイルを貼る「タイル貼りサークル」があったり、そのおかげか、街のごみステーションは軒並みタイル貼りになっていたり、多治見市民は「タイルをみると貼らずにはいられない気持ちが強いのだそうです。
それ、本当なのでしょうか??

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いよいよ「トランジションタウンかさはら」のアジトこと古民家に到着!

多治見駅から、車で15分ほどの「トランジションタウンかさはら」のアジトこと古民家に到着。

木や緑も多く、懐かしい味わいのあるこの古民家は、安藤さんの勤務先である多治見の酒造メーカー「株式会社三千盛」の社宅として使っていた建物を、社長さんが安藤さんに「トランジションタウン活動のために好きに使っていいよ」とご提供してくださったそうです。
とても粋で素敵な社長さんですね!
※このような事情で、アジトの住所は非公開とさせていただきます。ご関心のある方は安藤さんにおつなぎしますので、お問い合わせフォームからお尋ねください。

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アジトの前にあるお庭には・・・

アジトの前にあるお庭にはイチョウやもみじなど木がたくさん。取材した2018年2月現在は、葉っぱは落ちていましたが、その他の季節は緑にあふれているそうです。(動画もとったので編集完了次第アップしたいと思っています)

「木がたくさんあって、綺麗ですけど、管理が大変そうですね」とつぶやく編集部員に、安藤さんは「いや、それが楽しいんですよ」と、裏に連れて行ってくれました。

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【トランジションな楽しいこと1】裏庭には竹の山!全て無駄にせず、農薬を使わず、いい状態の畑を作るか?から始まる裏庭大作戦会議

連れてきてくださった裏庭には切られた竹の山!!

家の裏庭は竹林だったそうで、この竹の山は、全て安藤さんが仕事の合間にお1人で切ったものとのこと。

「切った竹も全部使うんですよ」
「青竹」は葦簀(よしず)に、
「立ち枯れした竹」は畑のつる植物のよりどころに、
「青竹と立ち枯れの中間のもの」は裏庭に水を通すための通路(溝)にしたいそうです。


水がうまく掃けないと「嫌気性(けんきせい)」といって臭いがすごく、水を掃けるようにすると「好気性(こうきせい)」といって嫌な臭いがなくなるようです。臭いも自然と繋がっているのだそうです。
これが「作戦会議その1」のテーマ

続いての「作戦会議その2」は、生命力が強く隙あれば生えてくる竹を農薬は使わないで根っこを取って、どうこの裏庭を畑にするかがテーマ。

その後の「作戦会議その3」では、「竹を切ったら出てきた鉄の台を風車にできたらいいな」と風力エネルギーの利用方法を楽しく検討中とのこと。
裏庭大作戦会議はアジト現地でも、安藤さんの脳内でも延々と続いているそうです・・・

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【トランジションな楽しいこと2】裏の畑直結の「コンポストトイレ」を作りたい!土になり畑を支えてくれるから、熟すのは時間が掛かるけど、時間が掛かるからこそすぐは無くならないものになるから

アジトの中に、お庭に向かう扉を発見!
その扉の外を「コンポストトイレ」※にして、そのまま肥料にするようにすることを考えているそうです。まさにエコ!

なお、アジトの玄関前では生ごみを木の腐ったものと一緒にして土に還すことも。

「熟すのは時間が掛かるけど、時間が掛かるからこそすぐは無くならないものになるから」
現代の普通の生活って、時間が掛かることは嫌がられますね。時間が掛かることも意味があるんだと教えていただいた感じがしました。

※「コンポストトイレ(Composting toilet)」:「バイオトイレ」「コンポスティングトイレ」とも言われる便所の方式の一つ。好気性微生物の活動によって排泄物を分解し、水をまったく使わない、または、使う場合であっても少量のみというトイレです。取り出された堆肥は、農業や園芸に肥料として使用することができます。水が使えない場所や、下水設備がない場所に設置されており、スウェーデン、カナダ、アメリカ合衆国、イギリス、オーストラリアにおける沿道施設や国定自然公園などで多く使われています。(Wikipediaより)

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【トランジションな楽しいこと3】軽トラックの荷台に古民家の廃材でお部屋を作って載せて作ったキャンピングカーで旅をしたい!

お部屋には、近所の古民家解体で貰ってきた木材を保管。
トランジションタウン関係のお仲間の集まりで、軽トラックの荷台にお部屋を建てた「キャンピングカー」で登場した方がいて、安藤さんもトライしたいそうです。
「軽トラックのキャンピングカー」って考えただけでわくわくしちゃいますね!この楽しさ、地方都市に育った筆者ですが、子どものころ、空き家で冒険ごっこをしたことを思い出しました。
「地球環境にいい」「持続可能性」というとどうも難しく考えてしまうけど、「楽しいからやりたいし、続けたいとおもう」のがポイントだそうです。まずは2018年8~9月にはアジトでイベントを開催できるようにしたいそうです。一緒に作業してくれる人も募集中だそうです。(ただし、作戦会議はずっと続くそうですが・・・)日程などは幅広く対応できるそうなので、ご興味がある方はお問い合わせフォームからお尋ねください。

※「キャンピングカー」といっても車からお部屋が降ろせるものであれば、法律的にも問題ないそうです。ただし、実際トライされるときはお調べになってください。

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前の職場を退職した日の帰り道、偶然見つけた(引き寄せた)「脱穀機」。ただいま「消石灰」募集中!

この写真にあるのは、稲を脱穀し、米作りには欠かせない「脱穀機(だっこくき)」。
安藤さんが現在の「三千盛」に入る前の会社を退職した日の帰り道、この機械が道に捨ててあるのを偶然に見つけて、そのまま家に持ち帰ったそうです。
「運命付けられていたと思うんです!」

なお、今、お探しのものは、消石灰(しょうせっかい)。台所の土間を作るためには泥と消石灰とにがりでつくるまではわかったそうですが、泥は入手でき、にがりは雨水を使おうと思っているそうですが、消石灰があれば完成とのこと、現在募集中だそうです!
お心当たりのある方はお問い合わせフォームからお尋ねください。

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楽しい、できることからする、方法にとらわれないから続けられる?!その2ではアジトを脱出し畑へ、安藤さんとトランジションタウンの出会い、「笠原未来プロジェクト」のことなどをお伝えします。

以下は編集者ゆ、きこ個人の感想です。
「移行するために変える」と「続けられる」を実現するためには「楽しい」、「できることからする」、「自由な柔軟な発想(方法にとらわれない)」が必要で、だから「楽しいこと」「できる範囲ですること」「しんどくないこと」はトランジションタウンの正義なのだと感じました。
例えば、ダイエット、お勉強、資格取得、貯金などの達成したい目標があったとします。目標を達成するためには、新しいルールを作り、行動を変えると思います。途中めげそうになっても、「楽しい」から、「自分でした創意工夫がある」から続けられたりしますよね。よって、目標が達成できる確率は上がりますね。

のびとくは「ゲーミフィケーション」(ゲーム要素をゲーム以外に適用すること)で企画されたサービスですが、「あら、トランジションタウンって、扱う分野は違うけれど、続けられるという点においてはゲーミフィケーションに近いものがない?」と感じました。
(トランジションタウン関係者の方、間違っていたらごめんなさい)

次回「その2」では、舞台をアジトの外に移し畑への潜入、安藤さんと「トランジションタウン」の出会い、多治見市と「笠原未来プロジェクト」のお話です。楽しみにお待ちください。

ライター: Thumb yama dsc1935 tp v 編集部ゆ、きこ

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