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「のびとクッキング」第1~3回で気づいた、東海メシ・名古屋メシの伝統文化につながる4つの共通点とは?

「のびとクッキング」=「地域伝統文化・地域食材」×「楽しい・フォトジェニック(インスタ映え)」×「食育」をテーマに第1回「箱寿司」、第2回「おこしもの」、第3回「鬼まんじゅう」を通して感じたこと。その1は4つの共通点をお伝えします。

「のびとクッキング」=「地域伝統文化・地域食材」×「楽しい・フォトジェニック(インスタ映え)」×「食育」を振り返って・・・

こんにちは。のびとくライター、エセレブ料理人 けいこです。
これまで、第1回「箱寿司」、第2回「おこしもの」、第3回「鬼まんじゅう」と3つの東海地方・愛知県の郷土料理を特集してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最近は「名古屋メシ」と言われて1ジャンルを形成している感もありますが、これはごく最近、名古屋の居酒屋チェーン店が東京進出の折に自ら名乗ったのがきっかけという新しい言葉だったりします。

 それでも、これらの3つの料理をみると、そこはかとない共通性を感じ、それは愛知県の伝統にもつながっているように思います。今回はそのようなことをのびとクッキングの「まとめ」に変えてご紹介します。
その1は、東海メシ・名古屋メシの4つの共通点をお伝えします。

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共通点1:腹持ち重視。とにかくギュウギュウ。押し込め、押し込め!PUSHPUSH!

 箱寿司もおこしものも、鬼まんじゅうも、今の私たちには1個食べれば結構なボリュームです。これは、昔は「腹いっぱい食べる」ということがご馳走であり、おもてなしであり、非日常だったからだと思われます。少し前まで、お腹いっぱい食べることができない人はたくさんいました。江戸時代に米は貴重品です。それを食事以外のお菓子に転用できる豊かさがこの地方にはあったということです。

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共通点2:海のものも山のものも食材の豊かさ

 愛知県は海のものも山のものも手に入りやすいところです。海がないところは川魚がそれに代わります。そして、意外に郷土野菜が多いのです。
第3回「鬼まんじゅう」は名古屋市北部、庄内川沿いの味鋺(あじま)がさつま芋の名産地であったとことから、そのあたりが発祥の地だといわれています。この「味鋺芋(あじまいも)」をはじめ、守口大根(もりぐちだいこん)、大高菜(おおだかな)、神戸菜(ごうどな)、餠菜(もちな、これは地名ではありません)などなど。ただ、食べ方は至ってシンプル。でも、考えてみればこんなに世界各国の料理を模して食べるようになったのはごく最近のこと。あまり手をかけることなく、素材を楽しむ日本料理の真髄ここにあり!です。

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共通点3:モノづくり王国の威信?「それ専用の器具」が必要な料理と器具を持つ家が多い。

 さすがモノづくり王国!?
第1回「押しずしの箱」、第2回「おこしものの型」とも素朴ながら理屈にかなった木工製品です。おそらく昔はその道具も家の誰かが作っていたのではないかと思われます。かの有名な世界的自動車会社の創業者の家も農家兼大工。農作業の傍ら木を削って、機織機の改良に努めています。押しずしを作る「重ね箱」と「機織り機」が似ているように思えてなりません・・・・

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共通点4:外見より「ナカミ」が大事

「箱寿司(押し寿司)」や「おこしもの」はハレの日の食事なので、それなりの華やかさがあります。今回はテーマから外れるのでご紹介しなかった名古屋メシの真髄はフォトジェニックの真逆を行きます。味噌煮込み、ひつまぶし、手羽先、どて煮、みな茶色く煮込んであるので、絵にならないことこの上なし・・・

これも理由があるんです。名古屋といえば「八丁味噌」といわれますが、これは大豆100%に豆麹を使う独特なもの。他の地方では米や麦が原料です。同様に「たまり」といわれる濃口しょう油も大豆100%です。(一般的には小麦と大豆半々です)八丁味噌は長期熟成で水分が少ないので保存にも向いていると徳川家康も兵糧としてご愛用だったようですが、ようするに固くてしょっぱいので他のものに溶かさないと美味しくない。
いきおい、煮込み料理はみな茶色くなってしまうのでしょう。ソースなどというものは大阪や東京のハイカラフードであった時代、なら味噌でもつけてみよう、という発想も大いにあるわけです。おしゃれさよりも日頃慣れ親しんだ味優先。味噌カツ愛用者は皆、小さい時からこれで食べているからこっち(味噌)がいい、とおっしゃいます。そして、みりんも多用しますが、昔ながらの製法の本みりんがいまだ勢力を保っているお土地柄。米と米麹で長期熟成させてつくる本みりんは巷のみりん風調味料よりずっとずっと茶色いのです。

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まとめ

名古屋って、実利重視でおしゃれじゃないよねー、つまらないよねー、と生き方もファッションもそう言われてきましたが、何だか食べ物でも同じような感じがしてきませんか?私も若い頃は名古屋のそういうところが嫌いでした。でも、結婚して長くこちらに住むようになると、もしかして、こういう伝統が保たれているっていうのはすごく豊かでおしゃれなことなのではないかと思うようになりました。語るべき文化があるというか・・。

食べることは日常です。毎日作るのは大変だし、今は外で食べたり買ったりすることも簡単です。でも、小さい時に食べた美味しいもの、楽しいものは絶対その人にとっていい思い出になっていると思います。どうせ何かを食べなくては生きていけないのだから、たまには気合を入れて料理を作ってみるのもいいのではないでしょうか?失敗したって、それはそれで楽しい思い出です。

ここでご紹介した料理が皆さんの楽しい思い出になることを祈りつつ。
エセレブライター けいこ

追伸:東海4県のお料理を紹介するはずが、愛知県限定になってしまってごめんなさい。またどこかで機会がありましたら、ご紹介させていただきます。

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のびとクッキングバックナンバー

ぜひお楽しみください。

ライター: Thumb 20171225103645 25674110 1780685395296430 59704280 n のびとクッキング担当グルメライター けいこ

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